ゴールデンウイークの渋滞を避けて、秩父から荒川沿いに中津川林道を通り
三国峠を越えて長野県・川上村、
そして信州峠を越えて山梨県・みずがき山麓まで約5時間、金山荘のキャンプ場に到着したのは午後3時。
車が15台も入れば満員になりそうなオートキャンプ場だが、先客は5組ほどでほとんどが登山客らし
く山用のテントを張って静かな時間を楽しんでいた。
キャンプ用品を所帯道具よろしくあれこれと並べて本格的にキャンプするのが気恥ずかしいような閑静なキャンプ場だ
。だが、めげることなく豪勢?に焼き肉で夕食。焚き火ができるのが嬉しい。
翌朝は食事もそこそこに登山口の瑞牆山荘を目指す。
7時半というのに駐車場は満杯、道路脇に登山客の車が列をなしている。
さすが百名山、人気の高い山だ。
老若男女が列をなして後になり先になりして山頂を目指す。
富士見平から天鳥川出会いまでは、時折木々の間から瑞牆山の魁偉で険しい貌が覗く。
出会いから山頂までは急登、振り返れば金峰山が未だ雪化粧のまま冬姿。
先を争うからか後ろから押される為か、所々にあるアイスバーンでの渋滞にもかかわらず、ほぼ地図のコースタイム通りの時間で山頂に立った。
大賑わいの山頂からは八ヶ岳、南アルプス、遠く北アルプスを展望、眼前に横たわる
金峰山は五丈岩を誇らしげに屹立させていた。
時折、富士山がうっすらと薄雲を透かして姿を見せてくれた。
下山後、増富温泉で汗を流してキャンプ場にもう一泊、もと来た道をタラの芽やらふきのとうなど山菜を探しながらのんびりと帰途に着く。横尾山中腹の林道から眺めた瑞牆山と金峰山が青空の中にひときわ美しく輝いていた。
渓流はどこもかしこも釣り人ばかり、山歩きですっかり満足したので釣り竿を握る気持ちはもはや失せていた。