この時期になると気になるのが秩父の天然ワサビ。何年か前にキノコ眼の師匠に初めて教えられてから毎年のように春の収穫を楽しんできた。師匠に教えられた場所の他にも幾つかの自生地を見つけた。
で、今年もそろそろ収穫期だと、山菜、わさび、あわよくば釣り、とばかりに行って来ました大血川。渓流沿いの林道を渓の底を眺めながら自生地を目指して歩いて行くと、何やら怪しげな三人組が、一人は背負籠、一人はスーパーの手提げ袋、一人は手ぶらでフラフラと降りてくるではありませんか。思わず道の端に寄ってやり過ごそうしたものの、聞き覚えのある声に眼の片隅で顔を眺めたら、なんとこれがキノコ眼一族の先輩方。聞けばワサビが自生する場所に到達できずに、適当な場所で暫しの大宴会の後に引き返して来たところだとか。
渓の入口が土砂崩れのため様相を変えており、自生地に向かう仙道も心許なげなので、酒で足元がおぼつかない先輩方と別れて丸秘ポイントをチェック。しかし、未だ時期が早いようで収穫はゼロ。帰りがけの駄賃にと、先輩達が宴会していたために(^−^:釣り人が敬遠して通りすぎた渓の淵で一振り、23センチのイワナをゲットして納竿しました。
薄桃色の山ツツジが印象的で魅力的な渓相をしている渓だ。いつの日か竿を振りながらゆっくりと遡行したいもの。