浅間山、雨飾山と2週続けて百名山に挑戦したので、さすがに今日は大人しくしていようと内心では考えていたものの、
休みはいつもより早く目が覚める性は変えられず、カーテンの隙間から差し込む光の強さに誘惑されて、行ってきました
信州百名山、高井富士の別称もある高社山。
今回はせっかく山歩きに慣れた身体を元に戻さないための軽いトレッキングということで、初心者コースと言われる夜間瀬コースを登る。
しかしこれがなかなかキツイ歩きになってしまった。
一見緩そうに見えるスキー場のゲレンデ。夥しい数のバッタやコオロギ、トカゲを蹴散らしながらジグザグに登る。
ひたすら単調なゲレンデの登り。止まったままのスキーリフトが恨めしい。時季遅れのマツムシソウの群生地を一箇所見つけたのがせめてもの救い。
リフト終点からが漸く山道。時折獣の臭いが鼻先を掠める。途中で出会った地元の登山者がおもちゃのピストルを鳴らしている。
こちらも鈴を付け直して、ことさらに声を出しながら登る。
尾根道に突然現れた鷹見岩。天然記念物のチョウゲンボウの群舞が見られるかと期待したが季節外れなのか一羽も見えなかった。
山頂からは杓子岳だろうか冠雪した北アルプスの峰々、遠く薄っすらと槍ケ岳までも見える。目を転じれば根子岳や四阿山が雲の合間から、笠ヶ岳、横手山等志賀高原の山々も。
しかし暫く寛いでいるうちに雲間に隠れ始めた。
山頂にいた先客達は三々五々下山を始めた。ピストルの二人連れだけは展望櫓の上でビール片手に宴を続けているようだ。家族連れが西峰に続く尾根道を赤岩方面に下りていく。
ゲレンデコースの単調さを思うと時間がかかっても赤岩コースにすべきだった・・・・
山頂には既に先客が10名ほどもいて思い思いの場所で寛いでいた。
赤岩方面から登ってきた家族連れの正しい登山者もいたりして。
帰途は山頂で会った客に教えられた夜間瀬温泉遠見の湯で汗を流す。展望の良い露天風呂。掛け流しでないのが残念。
次いで風呂で紹介された蕎麦屋で十割蕎麦を味わう。
蕎麦屋の主人が面白い。客相手に「歌手の誰それが来た」「これがツナギのヤマゴボウ」だの、宣伝に余念がない。
「蕎麦は奥さんに打たせてるのよね」とはカミさんの弁。
ご主人は書道の先生とかで、帰り際に「福如雲」と墨痕鮮やかな書をその場で認めて新聞紙に包んでプレゼントしてくれた。
店の名前は岩本屋。けっこう美味い!店の外の土蔵で自作書画のギャラリーまであって、時間があれば一見を。