長野市の市街地の背後にあって端正な三角形の姿を見せている旭山。陽光に誘われてちょいと歩いてきました。
朝日山観音堂に車を置いて僅か30分で山頂。
誰もいないと思った山頂にはバードウオッチングを楽しむ四人連れがいて、ジッと静かに梢を見上げている。
梢の穴からコガラが出たり入ったりしているのだという。
しばらく一緒に眺めていたが姿形も見せてくれないので、そっと別れを告げて展望園地に向かう。
善光寺平の絶好の展望台だ。志賀高原から四阿屋山にかけての山並みを暫し堪能する。
二等辺三角形の白銀の山容を見せる四阿屋山に今年は登ってみたいものだ。本白根山のコマクサも魅力的だ.
振り返れば木立の隙間から飯縄山、高妻山が美しい。
帰途、もしかしたらコガラやシジュウカラに会えはしないかと再び山頂に立ち寄る。
先ほどのバードウウオッチャーがまだ一人残って梢を眺めている。
聞くと埼玉からわざわざバードウオッチングに来たのだとか。これは内緒だよと言いつつさっき撮ったばかりの「イスカ」という小鳥をモニターで見せてくれた。
嘴が捻じれて交差している珍しい鳥だとかで、「カード集めみたいなものですよ、ここまで来た甲斐があった」と喜びを隠さない。
りんご畑の細道に群生する小さな青い花の名がオオイヌノフグリと知った。可憐な姿に似合わぬ可哀想な名前だ。