二階の窓から北アルプスの白い峰々が眺められる。今日も良い天気だ。
周囲の里山の雪が消えたようなので、
かねてから気になっていた富士ノ塔山に登ることにした。
まさか富士山が眺められるから富士の名がついたということではなさそうだが、
ひょっとしたらひょっとしてと言う事もある。
自宅からは約10キロ程度、小田切神社付近に車を置いて林道を歩き始める。
林道には積雪があって軽トラの轍の跡が奥まで続いている。
20分ほども歩くと積雪かはたまた地震のためなのかで無残にも倒壊した廃屋に突き当たる。
轍の跡はそこまでで終わっているが林道は九十九折に曲がりながら奥まで続いている。
ウサギなどの小動物の足跡がそこかしこに見られるようになる。
カモシカかそれとも鹿だろうか、大型獣の足跡が奥のほうから降りてきている。
ツボ足の底に二つの蹄の跡がくっきり残っている。多分カモシカだろう。
抜き足差し足よろしく足跡の穴の周囲は全く崩れていない。
ただ、多少ほろ酔い気分のようだ。
それにしても何処までも続く九十九折の林道。
まだ雪は締まっているのでつぼ足にはならないものの獣の足跡を見る限り積雪が3〜40センチはある。
しかし陽が高く昇れば緩んでくるだろう。曲がり角まで行って次に開ける展望に期待するが九十九折の繰り返し。
木立の切れ目から見える戸隠連山の眺めにも次第に慣れた頃、林道の退屈さと帰りの難儀を考えて撤退を決意。
高度計は810mを示していた。
約2時間のスノウハイク、戸隠連山・高妻山・飯縄山の山々と獣たちの足跡をたっぷり撮影してきました。
芽吹きの頃に再挑戦しよう。