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小平漁協のフォト日誌

至仏山 2228m


至仏山

 6月に訪れた時には入山禁止で断念した至仏山、シーズンも終わりのこととて 尾瀬の玄関口の鳩待峠は人影も疎ら。聞けば本日がマイカー規制の最終日とかで、明日からは鳩待峠まで車で入れるとのこと。

 同じ頃に鳩待峠に降り立った客は山の鼻方面にでも向かったのか、至仏山を目指すのはどうやら我々夫婦だけのようだ。カラスが寂しげに鳴く静かな林の中の緩やかな道を登り始める。既に紅葉が終わったブナ林の中、路傍の枯木にウスヒラタケが僅かばかりへばりついている。

至仏山
 良く整備された木道を登りつめ小規模な湿原のオヤマ沢田代を経て展望台で一休み。 燧岳と尾瀬ヶ原を一望する場所にベンチとテーブルが設置されて絶好の展望台になっている。 草紅葉が終わった尾瀬ヶ原はどことなく寒々しい。展望台から小至仏山へは岩場に掛けられた木道や梯子を伝って登る。 ロープを張るためのポールが外されて横たわる冬支度完了の登山道。奈良俣湖方面から吹き上げてくる風が冷たい。 昨夜から痛み始めた奥歯がズキズキとする。

 小至仏山から至仏山へは登り返しのある岩場の道、木道やロープもなくようやく山歩きらしくなって爽快。 自然保護の為とは言え整備された木道や梯子は興趣に欠ける。 カウベルやら熊よけの鈴やらを五つも六つもリュックに取り付けてチャグチャグ馬ッコよろしく賑やかに登ってくる登山客が後ろから追いつき追い越していった。熊なんか出るわけないだろうがっ!ラジオも消せっ!あ〜ッ歯が痛い!

 至仏山の山頂からは生憎の曇り空のため遠望はきかないものの360度の大展望。 百名山だけでも燧岳から左へ会津駒ヶ岳、平ガ岳、巻機山、火打山、妙高山、谷川岳、 四阿山、浅間山、武尊山、富士山、赤城山、 皇海山、奥白根山、男体山の山々を確認することができた。墓石、いや山頂標識の上にあった山座盤の方角がややずれているのはご愛敬か?

 中年グループの何度目かの乾杯で賑やかになった山頂を後に下山開始。歯痛が酷くなって吹き割りの滝付近の薬局で今治水を買ってつけたが全く効き目なし。そのうち顔が火照るほど熱が出てきてしまい、フラフラになりながらハンドルに掴まってやっと自宅にたどり着きました。  

鳩待峠 〜 展望台 〜 小至仏山 〜 至仏山  
7:00      8:30      9:00    9:40 10:20

〜 小至仏山  〜 展望台  〜   鳩待峠
     10:50    11:20     12:30  

2001.10.21

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