食欲の釣師としてもっぱら海釣りをやっていた頃は、
自分で釣り上げた獲物は自分で料理して、自分で食べるベシ!と、釣れてきた外道を美味しく食すためにああでもないこうでもないと、
料理の本を片手にあれこれ試していたのですが、渓流をやるようになってからは、当然のことながら食卓の賑わいに欠けます。
「オーパ!旅の特別料理」谷口博之 集英社文庫 460円 1995.5.25
昔は釣師というのはたいていの場合グルメだと相場が決まっていたが、今はなき饒舌の釣師・開高健の右に出る食通はいないだろう。
師の「オーパ、オーパ!」執筆のための取材旅行が十数人のスタッフによりサポートされていたことはよく知られているが、
釣った魚を料理するために専門家までも伴っていたなんてね。
これは言わば楽屋話の類、
「オーパ、オーパ!」との併読もまた一興だが、いわゆるアウトドア料理の本というものではないので、念のため。
因みに、饒舌の釣り師開高健翁の釣り関係文庫本は下記の通り。
「フイッシュ オン」 |
新潮文庫 | 1974.8.25 |
「私の釣魚大全」 | 文春文庫 | 1978.8.25 |
「釣り人語らず」 | 潮 文 庫 | 1979.5.25 |
「地球はグラスのふちを回る」 |
新潮社文庫 | 1981.11.25 |
「もっと遠く!」 (上/下) | 文春文庫 |
1983.12.25 |
「もっと広く!」 (上/下) | 文春文庫 | 1983.12.25 |
「オ ー パ!」 | 集英社文庫 | 1986.3.25 |
「オーパ、オーパ!」北米 |
集英社文庫 | 1990.11.25 |
「オーパ、オーパ!」北/中米 | 集英社文庫 | 1990.12.20 |
「オーパ、オーパ!」
中国 | 集英社文庫 | 1991.1.25 |
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