先週末は久しぶりに休みが取れたので約一ヶ月ぶりの山歩きをしてきました。
今年の冬のテーマは「富士山の見える山」ということで「御坂黒岳」を目指しましたがタイムアウトで断念、
御坂峠でコーヒーを沸かして帰ってきました。夕暮れの河口湖ではバスフィッシャーが冷たい湖面に向かって
黙々とキャスティングを繰り返していました。
「 フライフィッシングの悦楽」 西山 徹
釣り人ノベルズ 2000年 2月10日
「どの釣りでもそうだが、本気で極めようとすると、
釣りの奥行きには果てしがない」ルアー釣りも同じこととしながらも、
ルアーフィッシングでは全くの素人でもビギナーズラックがあって「先に釣れてしまう」ということがよくあると筆者は言う。
だが、フライフィッシングではこんなハプニングは決してあり得ず、「ベテランの威厳はしっかりと守られる」のだという。
そして「手を染めて三十年。今、やっと全容が見えてきたというくらいに懐が深い。」と、あくまでも謙虚。
日光湯川のブルックトラウト、寒河江のイワナ、気仙川のヤマメ、海部川のアマゴ、北海道のアメマス、
知床半島のピンクサーモン、河口湖のバス、そして西表島浦内川のオオグチユゴイ、大分竹田のエノハなど、
日本各地の魚を釣り歩き、さらに海外ではチリのパタゴニアやドイツでのリバートラウト、
クリスマス島やモルジブのボーンフィッシュ、タスマニアのブラウントラウト等々、
テレビ番組で見かける著者の笑顔をも併せて思い浮かべるに、ひたすら無邪気に釣りまくった感あり。
釣りは奥が深いと言いながら、道を究めようという悲壮感?が全く無いのがいい。もっとも、
著者は釣りをもって口を糊する職業だからこそ、悦楽の中で道を究めようということかでしょうか(^−^)
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