昨日は八丁側の林道を詰めて入山しようとしたが
迷走したあげく登山口を発見できずに断念した妙徳山に再挑戦。
今回はネットでダウンロードした地図を持参して迷うことなく山新田側から入山。
入山してすぐにゴーッという響きが何処からともなく聞こえてくる。
ジェット機?興醒めな・・・などと考えながら荒れた登山道を歩き始める。
ほどなくその音の正体が判明した。
登山道の脇にある穴水という場所を覗き込むと岩の奥底を伏流水が音を立てて流れていた。
地底から響く水の音は水神様の石碑まで断続的に続いていた。
水神様からはゴロゴロした岩で埋め尽くされた沢筋の上を歩く。
左手から何本かの岩崩れが沢筋に合流している。
踏み跡が無いので梢に結ばれたナイロンテープだけが目印。
中間地点の標識がある三角岩を経て大ケヤキまでは浮石に注意しながらの岩場歩き。
時折振り返ると北アルプスが次第に薄く消え始めているので気が急く。
大ケヤキからは地肌が剥き出しの急登。トラロープの助けを借りながら休み休み登る。
谷間から漸く尾根に躍り出た所が白髭神社。良かった、まだ北アルプスは溶けていない。
祠の裏手からもう一汗かいて山頂。我々の他には誰もいない。
山頂の松の根元に文字が書かれたたくさんのしゃもじが刺されている。
山麓にある仁礼と綿内の小学生が記念に残していった物と知る。
毎年の恒例行事のようで、最新のものは今年の4月。
寄せ書きした板も梢に吊り下げられている。
「バスケットが上手くなるように」とか「勉強ができるように」とか、微笑ましい。
ふと空を見上げるとパラグライダーがフンワリと浮いている。
菅平の方から気流に乗ってきたのだろうか、我々の真上までやってきては志賀高原の笠ヶ岳方面に漂っていく。
山頂の西側には北アルプスや黒姫、飯綱、戸隠の山々、長野の市街地やエムウエーブ、ビッグハット等が望める。
東側には四阿山や志賀高原。残雪の四阿山がすぐ間近だ。
足元にカタクリの花が一輪咲いていた。