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秩父・荒川


秩父・荒川

 本日の釣果 -3
 鮎解禁当日の荒川に行ってきました。既に河原には竿が林立し、好ポイントには入り込む余地もありません。初めて鮎釣りにチャレンジする釣友に簡単なレクチャーの後、はやる気持ちを押さえて鼻環を通し、おとり鮎を流れに放します。まずは竿と鮎の動きの感触を楽しみます。しかしトロ場での泳がせはなにかやみくもで確信が持てません。割り込むには間隔が狭すぎますから、他の釣り人が移動する隙を窺いながら、ジワジワと根気よく狙いの瀬の方ににじり寄っていきます。
 ようやく瀬頭のポイントを確保。すぐにおとりの逃げまどう感触が伝わってきて鈎掛かり。流心から瀬肩に寄せ、竿をためて、玉網を左手に掲げ、さあ取り込みだ。釣友は見てるかな?な〜んて思ったのも束の間、糸がプツン!と切れて2尾の鮎はもつれながら流れに消えていった。あ〜あっ。
 釣友を手招きで呼び寄せポイントを譲る。間もなく鈎掛かり。「ゆっくり、ゆっくり」「もっと寄せて」「言うこときかないよう」「タモ、タモ!」「を〜い!」などなど、大騒ぎのあげく、何故か私の玉網に納まった釣友の初釣果。
 私の本日の釣果はと言えば、玉網に移す際にとん走したもの1尾、抜きあげ時の糸切れ1尾、糸切れ1尾と、なんともまあ情け無い!!


1999.6.5

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