今年初めての渓流に行ってきました。自宅を出発したのは午前7時、現場到着は10時というお手軽な渓流釣りですから、釣果の方はもともと期待はしていません。山葵の二株か三株でも採れれば、そしてあわよくば岩魚か山女魚の一尾でも釣れてくれればという無欲?な釣行です。
荒川支流の「大血川」。おどろおどろしいこの名前は、平将門の乱の折に此の地まで追い詰められた将門一族の姫君達が自害して果てた時の血が流れた事に由来するといいます。
渓の入口には釣り人のものとおぼしき車が三台。林道沿いの木々は小雨模様の中でまだまだ寒々しいたたずまいを見せています。歩き始めてすぐに釣り終わって下ってきた二人の釣り人に出会いました。釣果は無し、上流には既に8人も入渓しているとのこと。出遅れたとはいえ10人にも入られたらこれはもうお手上げ状態、せめて先行者が静かに遡行していてくれるのを祈るだけ。
どうせ出遅れたのならと、いちばん下から攻め上がることにして、期待も思い入れもない第一投、いや一振り、で、聴きアワセにきたのがややサビが残る岩魚、20センチ。既に回復したのかそれとも竿抜けのポイントだったのか、戸惑いながら落ち込みを釣り上がって行くとまたまたアタリ。シッカリと鉤を飲み込んで上がってきたのは、パーマークはイマイチ鮮明ではありませんが紛れもない山女魚20センチ。
その後はアタリはないものの私好みの渓相に魅かれるままに、山葵が自生する沢まで登り詰めて納竿。
岩魚と山女魚の各一尾、そして山葵少々、フキノトウ少々が本日の釣果。