山の神自然園〜霧訪山〜大芝山〜洞ノ峰〜西条城址〜姫城址〜山の神
先月に登った霧訪山に再び登ってきました。今回は山の神自然園から霧訪山に登り、大芝山、洞ノ峰を周回するコース。
自分にとっては久々のロングコース、しかも天候も怪しいということで少々躊躇したものの、
コース上に城跡があることを発見した上、仲間の山ガイドが同行してくれることもあって参加を決意。
案の定、中腹辺りで雨模様となったので、数年ぶりにレインウエアを着込み、ここまで到達したという適当な目印があるところまで歩こうということに。
でもいつしか雨は止み、雲の切れ間が見えるようになって、結局山頂まで登り詰める。
そのご褒美とでもいうのか綺麗な虹が姿を現してくれた。
山頂の山座盤で暫し過去の山旅を思い起こした後、空模様も回復気味なので、当初計画した通りの大芝山周回コースを西条城址を探しながら進むことに。
そして城の遺構は突然現れた。尾根を断ち切ったいかにも大堀切という地形が現れ、切岸を登ると意外と広い主郭。
その先には二重堀切が続いている。紛うことない小笠原系の山城だ。
武田信玄に攻略されたのか、それとも戦わずして自落したのか知る由もないが、標高1200mのこの地点に城を築いた恐怖の大きさを知る。
西条城から東に降れば嵐城、さらにその下に飯綱城があって、西条城はそれらの詰城だったと思われる。それらの城跡を見てみたいものだが、
今回は登山が主目的なので次の機会に譲ることにして北尾根を降った。
この下りが敵も寄りつかないだろうと思われるほど急峻だが、全くの無防備というのもあり得ないだろうと思っていたところ、
尾根の弛みに巨大な送電用の鉄塔が建てられている場所に出くわした。鉄塔建設で改変されて跡形も定かで無い状態ではあるが、
尾根を断ち切った堀切、二段の郭跡があるように自分には思えた。
帰宅してから地図と宮坂武男先生の縄張図を引き比べてみると、それが姫城址であることが判明した。
小野から登るコースにはかっとり城址が明記されているが、この姫城址も西条城址も登山のガイド地図には掲載されていない。
残念なことではある。
2023年11月28日