この時期になると気になるのが天然ワサビ、茎山葵独特のあの風味が忘れられずに秩父の渓にある自
生地を訪れるのが、ここ数年の恒例になっています。先週末、そろそろ収穫可能ではと、山菜、わさび、
あわよくば釣りを!とばかりに行ってきました奥秩父の某渓流。残念ながらワサビは未だ早いようで収
穫はゼロ。
でもアカヤシオが咲き乱れる中、綺麗なイワナを一尾だけ釣り上げて、渓流の春を楽しんできました。
釣れると確信が持てないからか、それとも釣果にとらわれすぎるためか初釣果は餌釣りによるものでした。
恥ずかしながら(^−^;
「伝説の鱒釣り師 フランク・ソーヤーの生涯」熊本功生・訳
平凡社ライブラリー 1470円 2000.4.15
イギリス南部のソールズベリー平原を流れるエイヴァン川の畔に生まれ、幼い頃から川に親しみ、
ドライ・フィッシング協会の川の管理人(リバーキーパー)として、
また「名フライ・フィッシャー にして真のナチュラリスト」として生涯をおくったフランク・ソーヤーの物語。
少年時代には川の管理人の目を盗んで釣りに夢中になっていた ソーヤーが、
やがて自分自身が川守りになって釣り好きな少年達に暖かい眼差しを注 ぐことになるまでの様々なエピソードや、
川の環境を守
ろうとする先進的な試みや、 動物たちをいたずらに苦しませることのない罠を発明するなど、
川やそこ
に棲む動物たちへの深い愛情を抱き続けナチュラリストとしての日々をおくる。
そんな生活の中で、魚と昆虫類の詳細な観察と探求心によってニンフ・フィッシングの理論と技法を
完成させることになる。
観察と修練、科学する釣り「フライ・フィッシング」を発展させた偉大な功労
者として名を残す。
BBCラジオの「釣り番組」に出演して釣りの実況放送が人気 を集めた話や、
ビデオのない時代のテ
レビの生放送で見事にマスを釣り上げたエピソ ードが圧巻。これぞ名人芸!
フライ・フィッシングへの誘惑が益々強くなる今日この頃です(^−^;
フライをやるなら、下記の著作も必読。
「イギリスの鱒釣り」 倉本護・訳 昌文社 2400円 1993.6.30