東京駅前にある八重洲ブックセンター、地下1階にフィッシングコーナーがある。週に1回は訪れて新刊書をチェックする。
帯のコピーやタイトル、表紙のデザインにさっと一瞥をくれて値段を眺める。
1000円を超えたらもう躊躇!の世界。釣り本のコレクターじゃあないんだからひかれるものがなければレジには出せない(^-^;
そんな時、懐かしい名前が眼に飛び込んできた。
「
かくまつとむ」、
PC−VANのフィッシングネットワークの草創時、今から10年も前になるが、
前釣り場での初めてのOLMで知り合ったパソコン通信仲間の名前だ。
仲間だからと言って過大な評価をするつもりは毛頭ないが、これまでに読んできた所謂「釣り紀行」
「釣りルポルタージュ」の本の中では最も秀逸な作品だ。
「釣り竿を杖やアンテナに、社会派の左目と理科系の右目で、日本の水環境や文化の現状を見つめ直してみよう」
と各地に伝わるその地独特の釣りを紹介してくれている。「信濃川のイトヨ釣り」は懐かしい釣りだ。
「新説・テンカラ語源考」はけっこう説得力があって面白い。
加えて「魚に『顔』あり、釣りに『理由』あり」そして「この本を読んでも、釣りが上手くなるわけではありません」
との編集部の注には泣いてしまった(^-^)
小平漁協書籍部推薦図書ベストテンに是非とも加えたい本だ。
NEXT