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安曇野市明科 押野城跡

押野城跡 押野城跡

「槍で別れた高瀬と梓、巡り逢うのが押野崎」と安曇節に唄われている三川合流の地に半島のように突き出している押野山。 山城を築くには格好の場所だ。犀川を挟んで対岸に塔ノ原城を睨み、犀川はもちろん支流の潮沢川や会田川筋、川手道や会田街道を監視できる。 南側の尾根先に出れば広く安曇野一帯を視野に収めることができる。
こうした要衝の地にあり、また地形的には山頂に至るまで間に防御性の高い城を築く余地が十分あるにも関わらず規模は大きくない。 あるいは開発によって防御遺構が破壊され消失したのかもしれない。 さらに数年前には主郭周辺の遺構の一部が重機によって破壊されてしまい、往時を想像すべくもない。 中村城跡同様の現代版城割りがここでも行われていた。

2020年12月21日

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