飯縄山に次ぐ長野市第二の高峰ということで雪が融けたら真先に登ろうと決めていた保基谷岳。
第二の高峰とはいえ登山口も定かでないマイナーな里山。ガイドブックのルートも定かでない。
やっとのことで尋ね宛てた登山口には朽ちた標識が裏返しになって落ちていた。
登山口の広い駐車スペースには林道東豊線の開通を記念する立派な石碑が建立されていて、
朽ち果てた道標とは対照的で、この山の扱われ方を思った。
30台は置けそうな駐車スペースは善光寺平の恰好な展望台となっているが、生憎と北アルプスや北信五岳は春霞に溶けていた。
入口標識を元の位置に戻してから入山する。保基谷岳でよく見られるカモシカはクマと見まがうほど体毛が黒いとか。
今回はカモシカとの出会いを楽しみにしていたが果たすことはできなかった。代わりに登山道の傍らでカタクリの花を見つけた。
山頂には煉瓦造りの記念碑が建てられていた。麓の小学生が4年掛りでレンガやセメントを運び上げて築いたものらしい。
寒暖の差が激しいのか所々ひび割れているのが痛々しかった。