我が愛車のカーナビの具合が悪い。それほど酷使したつもりはないけど、やっぱり老朽化か?
でも、取り付けてすぐに北岳に向かうつもりがオウム真理教の本拠地の上九一色村に連れていかれそうになったり、
あるときは相模湾や奥多摩湖を泳がされたりで、油断すると酷い目に会うこともしばしば。
今回は黒斑山に登ろうと、浅間山荘を入力して出発。高速道路に乗ったは良いけれど、佐久インターで下りろと指示がでる。
いや、そんなはずはない、小諸で下りてチェリーパークラインを登っていくのが正しいはず。でも、まあ、こんなことはよくあることなのでカーナビの命令は無視して車を進める。
そこで、カーナビの指示に背いて小諸で下りて浅間山荘に向かう。でも、カーナビは執拗に佐久に戻るように要求してくる。
モニターの地図をたどると最終的には浅間山荘にたどりつくのだが、カーナビの経路では大迂回。
そんなこんなで車坂峠に着いたのは正午近く。カーナビと争ったために時間を浪費したわけでもなんともなく、ただ出発するのが遅かっただけ。
そこで急遽方針変更、篭ノ塔山にのぼることにした。
池の平の登山口からおよそ40分の歩きであっけなく東篭ノ塔山の山頂。
山頂からは黒斑山の向こうに浅間山が穏やかな白煙を上げ、先月に登った外輪山前掛山が初冠雪で薄化粧をしているのが見える。
ホシガラスがすぐ間近まで飛んできて人間を恐れるでもなく枯れ木の枝に止まっている。
かって登った四阿山や根子岳も緩やかな稜線をみせている。
稜線続きのピークが魅力的な山容で招いているのに抗し切れずに西篭ノ塔山まで足を伸ばす。
西篭ノ塔山に着いた頃から空には雲が増え、風も冷たさを増してきたため早々に下山を開始した。
高速道で行くなら、東部湯の丸インターから地蔵峠経由で池の平まで行くのが正解。カーナビによく教えておこう。