観光パンフレットや雑誌等で安曇野の春を紹介する写真として良く使われているのが、
前景に菜の花や桜を入れ背後に常念岳を写し込んだ作品だ。
とくに桜を前景に取り込んだものはどの写真もほぼ構図が決まっているので、
撮影ポイントは何処だろうかと気になっていた。
安曇野の平野越しに北アルプスが眺められる桜の名所と目星をつけたのが光城山912m。
平地では梅と杏を追いかけて漸く桜も満開状態。そろそろ光城山の桜も身頃だろうと出かけてみました。
登山口付近の桜こそ見事に満開だったが登るにつれて花びらは閉じ蕾のままの木々が多くなる。
それでも桜見物の人々が次々と山道を登っていく。小さな子の手を引いた親子連れも多い。
だが標高差約300mはけっこうな急坂。ここ暫くの不健康生活を反省しながら登る。
路傍に点々と植えられた水仙の花が小憎らしい。
山頂ではプロパンガスのボンベやコンロ、大鍋や鉄板を担ぎ上げたグループが宴会の真っ最中。
子供も走り回っていたりして、まさに安曇野市民のヤマ〜っ!というところ。
桜こそ蕾のままだったが山頂付近からのアルプスの眺めは想像通りで、十分に堪能することができた。
帰途は、遅ればせながらザゼンソウにお目にかかりたいものと、 大町経由で居谷里湿原に寄ってみた。思いのほか広い湿原に驚き、 無粋な木道などの人工物が無い遊歩道を巡りながらザゼンソウやリュウキンカ、清楚に咲いた水芭蕉を楽しむ。