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小平漁協のフォト日誌

笠ヶ岳(2076m)

笠ヶ岳

天気予報では雨。しかし、先週歩いた草津白根山で撮り損なったゴゼンタチバナの赤い実が、東京出張中の雑踏歩きの中でなんとなく思い起こされて、意を決して小雨模様の中に飛び出した。
ところが、やっぱり天気予報はアテにせぬほうが良いようで、湯田中渋温泉郷に入った頃には雨雲も薄くなり紅葉も鮮やかさを増してきた。
志賀高原の一沼辺りからアマチュアカメラマンの姿が目立ち始め、ここぞというポイントには大勢のカメラマンが三脚を立てカメラの放列を敷いていた。女性カメラマンが意外と多いのに驚かされる。
ついつい私も車を止めてカメラを構えるものだから平床の大噴泉に着く頃にはもう正午を回っていた。勢いよく湯煙を吹き上げる噴泉から眼を転ずると特徴ある姿形をした山に気がついた。 志賀高原のシンボル、笠ヶ岳だ。すぐ眼と鼻の先にある。標高も2000m級だ。もしかしたら、ゴゼンタチバナの赤い実をこの山で撮影できるかもしれない。
ということで、即、方針変更。笠ヶ岳に向かって車を道なりに走らせる。到着したのは峠の茶屋。その脇が登山口となっていて、尋ねると山頂まで30分とか。
再びポツリポツリと小雨模様になってきたが雲は薄そうなので身支度を整えて出発。ゴゼンタチバナに出会えれば良い。
姿形そのままの通りの笠ヶ岳。すぐに急登、偽木の階段、鎖場の連続だが、標高差は80m足らず、20分ほどで山頂に到達。
山頂からは横手山、白根山方面の紅葉、蓼科山方面の雲海を楽しむ。
天候に恵まれればもっと贅沢な気分に浸れたであろうにと思うと残念だけれど、長野にいる限りはいつでも気軽に来れる山として記憶しておくことにしよう。
ゴゼンタチバナの葉はあったが実は生っていなかった。
下山後、「日本百名湯」の看板のある上林温泉の露天風呂で疲れを癒して帰途に着いた。

2005.10.15

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