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小平漁協のフォト日誌

飯縄山 1917m

飯縄山頂

 2ヵ月半近くの入院生活におさらばしたのは昨年の今頃だった。病院からは朝な夕なに周囲の山々が実に美しく眺めることができた。早起きして朝焼けの志賀高原を眺め、北アルプスに沈む夕陽を眺めるのが楽しみだった。
 退院できたら病院の窓から見える山々に片っ端から登ってやろう、まずは四阿山、次は飯縄山そして北アルプスなどと夢想していた。しかし3ヶ月近くの闘病生活でどの程度体力が衰えたものやら見当もつかず、騙し騙しの山歩きはやってきた。 山小屋泊まりで唐松岳にも登った。しかし、緩やかだがアプローチの長い四阿山、自宅からは近いが急峻そうな飯縄山など、まだちょいと無理な気がして二の足を踏んでいた。
だが、なんとも気になるのが善光寺の背後に聳え長野市のシンボルにもなっている飯縄山。戦国の武将、信玄や謙信が厚く信仰した飯縄山。長野に居る限りいつかは登らねばならない山だ。せっかくの三連休、行ける所まで無理せずに行ってみようということで、いつものようにとりあえず出発。
 登山口の鳥居をくぐって登山道に入る。まもなくやや新しい二つ目の鳥居があって、神域に足を踏み入れたことを改めて知らされる。そして第一不動明王の石仏が現れ、以後、丁目石代わりのように石仏が現れて飽きさせない。最初は目礼程度で済ませていたが、やがて脱帽して一礼している自分に気がついた。
 樹林帯を抜けると今度はリンドウやトリカブト、そして咲き残りのマツムシソウやウメバチソウ、ナデシコ、ハクサンフウロの花々が出迎えてくれた。
 西登山道分岐で一息入れて南峰、山頂まで爽快な尾根歩き。既に午後2時15分、多くの登山客は下山した後のようで広い山頂はトンボの群れが静かに舞い飛んでいた。
 残念ながら、霞のため展望は得られず、毎度のことながら出発時間の遅さを悔やむのではあった。
 下山の道すがら、カミさんは再び石仏に手を合わせながら感謝の言葉を念じていた。

第一不動明王
1.第一不動明王
釈迦如来
2.釈迦如来
文殊菩薩
3.文殊菩薩
普賢菩薩
4.普賢菩薩
地蔵菩薩
5.地蔵菩薩
弥勒菩薩
6.弥勒菩薩
薬師如来
7.薬師如来
観音菩薩
8.観音菩薩
ハクサンフウロ
ハクサンフウロ
勢至菩薩
9.勢至菩薩
ウメバチソウ
ウメバチソウ
阿弥陀如来
10.阿弥陀如来
阿閃如来
11.阿閃如来
大日如来
12.大日如来
大日如来
大日如来
虚空蔵菩薩
13.虚空蔵菩薩
馬頭観音
馬頭観音
フデリンドウ
フデリンドウ
南峰の石仏
14.南峰の石仏
山頂の石仏
15.山頂の石仏

登山口→(60分)→駒つなぎの場(第11阿閃如来)→(30分)→天狗ノ硯岩→(30分)→西尾根分岐

→(10分)→南峰ピーク→(5分)→飯綱山々頂→往路下山→(60分)→駒つなぎの場→(40分)→下山口

2005.9.18

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