4週間ぶりの山歩き、車で出発はしてみたものの既に9時過ぎ、さて何処にしようか?秩父方面か奥多摩か?思案の末に裏ルートで蕎麦粒山と決めた。足慣らしにはもってこいの山だ。
通常のルートの日原側からだと3時間半はかかる山だが、裏ルートでは半分以下の時間で到達できる。安直すぎるのか、ガイドマップには載っていない。名栗湖から秩父の浦山ダムに抜ける広河原逆川林道の峠、標高1142m地点から登り始めるコースだ。有間山や蕨山にも最短距離で登れるお手軽コース(^−^)
多少きついのは日向沢峰分岐までの広葉樹と笹藪の中の細い山道。稜線に躍り出れば枯葉の敷き詰められた防火帯の快適なアップダウン。落葉を踏む音に自然と足も速まる。大型獣の足跡がそこかしこにあって、つい先刻までカモシカかイノシシがここで戯れていたと想像するのも楽しい。
山頂には登山客の姿はなく、羽虫の群れにつきまとわれて腰を下ろす暇もなく降りてきたが、深まりゆく秋を堪能できた静かな山旅だった。