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小平漁協のフォト日誌

秩父・荒川

荒川

 今年初めての鮎釣り。釣友と秩父駅前で待ち合わせ、公園橋下の荒川で竿を出す。昼を過ぎてもなかなか竿が曲がらない河原には気怠い雰囲気が漂い始めた。
 我々もテーブルとチェアーを出して川を眺めながらビールで乾杯。一本が二本、二本が三本となり、ウイスキーまで出てきた頃、地元の職人さんと思しき人が近づいてきて、「をいをい、飲んでる場合じゃないよ、あそこで鮎がはんでる、今竿を出せば簡単に釣れるでよ・・・・」とかなんとかしきりに話しかけてくる。
 あんまり熱心に勧めるので、「それじゃあ、ちょいとやってみるわ」と重い腰を上げて、そのおやっさんが指さすポイントを眺めると、確かにキラリキラリと鮎が光っている。すぐさま囮をつけてポイントに誘導する。「そこじゃない、もっと下、いや手前の方、もう少し上・・・・」ほとんど指図されながら竿をあやつる。
 そして猛然とジャンプして囮に襲いかかる鮎。ガツンとアタリが手元にきて、沖に出ていく。しっかりためて下流の岸辺に引き寄せ、水面に出たところで空中を飛ばしてダイレクトキャッチ!見事に決まって「やった!言った通りだろ、いい型だ」
 そのおやっさん、満足そうに軽トラックに乗って仕事場に戻って行きました。
 釣友も私もいっぺんにほろ酔い気分が抜けて真面目な釣り師に戻ったものの、本日の釣果、後にも先にもこの一尾だけ。

2003.7.5

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