新春第二弾”富士山の見える山歩き”は、大月市制定の秀麗富嶽十二景のひとつ倉岳山。
カーテンから差し込む陽の光に飛び起きる。寝ぼけ眼のかみさんを叩き起こして車に押し込む。
お天気次第でコロコロと目的地を変更するのが習い性となってしまったが、最近のテーマは富士山の見える山。
とりあえず中央高速へ。八王子インターまで一時間かかったものの、料金所に列はない。しめしめ本日は渋滞はなさそう。
本社ヶ丸か倉岳山か、でも既に9時半、近場の倉岳山に決定。
できれば鳥沢駅付近から高畑山、倉岳山の二山を巡りたいものと看板に表示された駐車場を探すが積雪のためにみつからず、
ウロウロしたあげく結局一駅引き返した簗川から入る登山口に車を置いて歩き出した。
この時すでに11時。立野峠までは積雪20センチほどの沢筋の道。陽が高くなるにつれて富士が青空に溶けていく、
気が気でないのが富士山展望の山歩き。
立野峠でようやく尾根筋に躍り出て眼下に秋山川と山並みの展望が得られてホッとする。
さらに進むと木々の間から富士山が姿を現した。つかの間だが北岳、間の岳、農鳥岳の白根三山がひときわ輝く白銀の頂を覗かせていた。
展望を遮る木々をかりはらってしまいたい。そんな邪な想いにふと囚われる。
良かった!まだ溶けていない。
山頂に立って富士山の麗姿を眺めてようやく安堵。山頂は既に何組かのグループが食事をとりながらくつろいでいた。
定番の冷凍煮込みうどんに舌鼓を打ちコーヒーを沸かして大休止。
後ろに座っている親子の会話がさっきから面白いとかみさん。どうやら小平の人みたいよ、と。
ん?小平でお髭の父親と小学生の娘さんといえば、そう
亀足登山隊。一度も会ったことはないけど同じ小平の住民の誼でリンクを張らせてもらっているしHPも拝見している。
そう言えばこんな冬山に子供を連れてくる登山者なんて滅多にいるもんじゃない。もっと早く気がつくべきだった。てなことで、遅ればせながらご挨拶。
あまた山のあるなかで初めて登った山で出会うなんて奇遇といえば奇遇。
富士山の見える山なんて何処も同じようでいつどの山に登ったかなんてすぐ忘れてしまう、な〜んてうそぶいているかみさんにも、この山は思い出せる山のひとつになったようだ。