安曇野風来亭 道楽日誌 操業日誌 戦国山城散歩 キノコ図鑑 小平漁協書籍部 自己紹介

小平漁協のフォト日誌

九鬼山 (970m)

九鬼山からの富士山

 新春恒例の富士山を愛でる山歩きは、大月市制定の秀麗富嶽十二景のひとつ九鬼山。
 でもネットで調べるとこの九鬼山大月からでなまく都留市側から登るのが一般的らしい。この時期大月側からだと雪が多い可能性もあり都留の落合橋から入る。
 桂川の上を交差する水路用の煉瓦造りの橋をくぐって登山口に向かう。溝のように掘り下げた杉山新道、暗い杉林のなかの小道は凍結していてすぐにアイゼンを履く。
 あばら沢出会いで杉山新道1号路の山腹コースを選び、うねうねとくねった山道を高度を稼ぐ。道の所々に新年の門松用の松を伐採した残骸が散らばっている。尾根に躍り出たところが弥生峠、ここはリニアモーターの実験線の見晴台にもなっている。白い高架路線が九鬼山の山腹を突き抜けて走っている。
 細い尾根道はやがてウサギでも遊んでいそうな暖かい雑木林のうさぎの広場、そして最後のひと登りで雪に覆われた久美山を経て富士見平に到達。

九鬼山  富士見平は文字通り富士山の絶好の展望台になっていて、暖かい陽光のなかで先客がくつろいでいる。都留市の市街地の向こうに富士山とその左手前に御正体山、右には三つ峠、さらに右に目を転じると北岳、間の岳、甲斐駒ヶ岳も白銀を輝かせていた。
 富士見平で定番となった煮込みうどんに舌鼓を打ちコーヒーを沸かして大休止。その間にも別ルートから登の登山者が続々と到着、このすばらしい展望に歓声を上げるでもなく淡々と食事をして一足先に山頂を目指して出発して行った。
九鬼山  富士見平から九鬼山頂までは目と鼻の先。かみさんはポストに備え付けの寄せ書き帳に何やら書き込んでいた。昨年の登り初めの百蔵山、登り納めの扇山を確認してから下山開始。帰途は弥生峠から杉山新道2号路のみゆき尾根の道を選ぶ。枯葉が厚く積もった木漏れ日の道を、そして残雪の急斜面を時々迷いながらビニールテープをたよりに降る。あばら沢出合いで往路と合流、ようやくホッとする。

  天候に恵まれての登り初め、今年も健康で富士山が眺められた。今年はあと幾つの峰々にたどり着けるやら。

落合橋 -----杉山新道1号路---- 弥生峠 ----- 富士見平 ----- 九鬼山
  10:15            11:45   12:15  13:15  13:20

  九鬼山 --富士見平--- 弥生峠 ----杉山新道2号路みゆき尾根--- 落合橋
  13:30        14:00                  15:30

2003.1.12

NEXT>>