安曇野風来亭 道楽日誌 操業日誌 戦国山城散歩 キノコ図鑑 小平漁協書籍部 自己紹介

小平漁協のフォト日誌

玉原高原・鹿俣山(1637m)

ナラタケ

 キノコ眼一族は前夜のうちに玉原入りして仮眠、夜明けと共にキノコハンティングという、十数年来守っている正しいキノコ道を今回も踏襲しているはず。シーズンともなると毎週のように出猟しているキノコ眼一族は、師匠が長期療養中なれど未だ健在だ。もっとも一番弟子のTさんと二番弟子のYさんが伝統を守っているだけだから一族というよりは兄弟と言うべきか?はて、不肖の私は何番弟子になるのかは師匠に聞きそびれている。とりあえずは「はぐれ弟子」とでも。

 はぐれ一族の私は妻と共に山歩きついでのキノコ狩りという軟弱な道を選んで早朝に自宅を出発。しかし、当然と言えば当然のことながら三連休の初日の関越高速道は大渋滞。午前7時に自宅を出て玉原着はほとんど正午。いつもの落ち合い場所に一族の姿はなかった。

 登山口に向かう途中で移動中の一族に遭遇。一番弟子のTさんとは一年ぶりの再開。既に相当量のキノコを収穫、それでも例年より不作だとか。もう一働きしたら引き上げるという一族と別れて鹿俣山に向かうブナの森を歩き始める。

 先週からさらに秋色を増したブナの森の道を進む。いつもキノコ狩りで入っているエリアを過ぎ、熊笹の茂るなだらかな道を歩きながら、臭覚と勘を働かせてピ〜ンと閃いた場所で笹藪に潜り込み、切り株や倒木を探す。

 色づいた木々の間から武尊山の一部が覗き、振り向けば榛名山、左手に谷川岳が見えるようになって山頂に至る。 スーパーの袋を手にしただけの珍妙な姿で山頂に到達。袋にはズッシリとナラタケとブナハリタケ。

ナラタケ エノキタケ  山頂は標識を中心に藪が小さく切り開かれていて、南西の方向に展望が開けている。武尊山の剣が峰と西峰、そして皇海山が雲間に浮かび、赤城山は雲の中、右に眼を転じれば榛名山の山塊、手前に子持山、そして玉原湖が輝いている。
 山頂に先着していた夫婦連れが同郷の新潟から来たと知るとおしゃべり好きなかみさんは絶景を尻目に話し込むことしきり。昔住んでいた所の話から、共通の知人の消息やら、万代橋の下流に柳都橋やトンネルができたとか・・・・・少しは景色を楽しめ!つうのっ(^−^)

 下山途中にもナラタケを一袋追加、樹上にエノキタケらしき群生を発見するも手が届かずに歯ぎしり、写真だけで我慢。往復約4時間、山歩きついでのキノコ狩り、いや、きのこ狩りついでの山歩きを堪能。収穫も先週の3倍以上というところか。

2002.10.12

NEXT>>