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小平漁協のフォト日誌

御前山(1405m)

奥多摩湖

 桜の花も散り、そろそろカタクリの花が咲く頃と、行って来ました奥多摩の御前山。
 4年前に登った時は大ダワ峠まで車で詰めてのお手軽登山、もちろんカタクリの花の時期も外し、紅葉さえも終わった晩秋の、ただただ山頂を目指した山登。今回はリベンジ?
 小河内ダムの駐車場に車を止めて登り始めたのは11時。山桜咲くダムサイトからいきなり急斜面の道、ダム湖の碧がいつまでも右手にあって、ひたすらひたすら高度だけを稼いでいることを知る。 大ブナ尾根の急登、前にも後ろにも登山者の姿なし。 ようやく芽吹き初めたばかりの木々の中でミツバツツジのピンクの彩りが嬉しい。 気がつけば木々の梢に野鳥たちが賑やかにさえずっている。 口笛でさえずり返すとすぐに答えてくれて、いつまでも後を慕ってついてくる。唇が疲れた。

カタクリの花
 奥多摩湖を展望するサス沢山を過ぎたあたりから下山してくるパーティとすれ違い始める。この急斜面、荒れた道、我々は逆コースを歩いているらしい。
 既に時計は正午。でもまあ、今回はカタクリの花を愛でる山歩き、山頂に到達できずともカタクリの花に出逢えればそれで良しとしよう。
 サス沢山から暫くは平坦な山道、檜林を抜けると左右にポツリポツリとピンクの花が姿を見せる。ロープや柵で隔離されることもなく、落ち葉の陰に、枯木の根元に、岩場の隙間に、そして足元の道に、可憐に咲いている。うちのカミさんは花々に「こんにちはこんにちは」とかたくり?かけながら道を進む。カタクリの出迎えは惣岳山頂まで続いて、急坂悪路を忘れさせてくれて、いつのまにか山頂に導かれてしまった。
 ここまで来れば御前山まではあと一息。カタクリの歓待はロープで隔てられているもののなおも続いていて、霞のなかにぼんやりと富士山の大きな姿も見られて、いつしか御前山の山頂。

 カタクリの花に導かれながらの久々に堪能した山歩きでした。  

  小河内ダム 〜 サス沢山 〜 惣岳山 〜 御前山 〜 サス沢山 〜 小河内ダム
11:00     12:00  13:30  14:00   14:30  16:00  16:30

2002.4.6

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