”富士山を眺める山歩き第4弾”は山梨県の初狩から登る高川山。標高976mと低山ながらカメラマン憧れの富士展望の山とか。
冬空の晴天に誘われてのいつもながらの発作的かつお気楽な山行。自宅を出発したのは既に9時過ぎ、正しい富士山フリークとしてはもはやこの時点で失格の烙印を押されてしまうが、そんな誹謗中傷もなんのその、富士山の姿さえ見られれば正義?は我に有り!
とかなんとか訳の分からない理屈をつけて、金時山から中5日で再びアイゼンを履いての雪道歩き。でも5日間で身体のあちこちに溜まった酒精や塵芥のせいか足が重い。初級者向きの山だと?これが!とブツブツ唱えながら凍結した雪道の足跡に自分の足を重ねてひたすら歩く。
歩みを止めさえしなければいつかは目的地にたどりつく!などと自分を納得させる必要が生じる前にあっけなく山頂に到着。山頂には思いの外多くの登山客がたむろしていてビックリ。早朝から山頂に撮影ポイントを確保してシャッターチャンスを待っていたのだろうカメラの三脚が林立している。それでも最早12時半、心なしか富士の姿は青空の中に溶けていて、清く正しい?カメラマンたちはそろそろ帰り支度を始めていた。
山頂からは山座盤と見比べながらかって登った山々を確認するのが楽しい。富士山の左右に控える杓子山と三つ峠山、彼方には間ノ岳、背後には雁ヶ腹摺山。まだまだ未踏の山々の方が多いが、それはこれからのお楽しみ。
甲斐駒ヶ岳と鳳凰三山が魅惑的に白く輝いている。