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茅ヶ岳(1704m)

茅ヶ岳

「日本百名山」の著者・深田久弥の終焉の地である山梨県の茅ヶ岳に登ってきました。

 登山口から約1時間は霜柱を踏みしだきながらの単調な林道歩き、やっと本格的な登りになったのは女岩辺りから。女岩の岩盤から滲み出す水を汲んで一息入れていると、後方からガヤガヤと団体サンのお出まし。○○旅行会というバッジを着けた30人ほどの団体。最近は山で中高年の団体客に出くわすことが多い。せき立てられるように腰を上げて出発。

 女岩からコルまでは40分ほどの急登、ときどき下から冷たい強風が吹き上げてくる。コルから暫く尾根道を登ると花が捧げられた木と石の標識、「深田久弥終焉の地」だ。登山仲間の「この辺りはイワカガミが咲いてきれいです」との言葉に喜んで「そうですか」とうなずいたのが最後だったとか。昭和49年3月21日とあるから、17年前のほぼ同じ時期。周囲を見回したがイワカガミは季節外れだからあるはずも無かった。背後に金峰山やそれに連なる峰々が寒そうに静まり返っていた。

 ここから山頂までは白銀に輝く富士山を振り返りながらの急な登り。山頂からは期待していた南アルプスや八ヶ岳の眺望は得られず、再び追いついてきた団体サンに山頂を占拠され始めたのですぐに退散。途中の日だまりでコーヒーを沸かして簡単な昼食と大休止。団体サンをやり過ごしてからのんびりと下山を開始。大勢があるいた後の山道はすっかりぬかるんでいて滑り滑り降りてきました。
 昨今の登山ブーム、深田久弥先生はあの世でどんな感想を持たれているのでしょうか?合掌。      

2000.3.25

茅ヶ岳登山口(10時30分)〜女岩(12時00分)〜コル(13時30分)〜終焉の地(13時10分)

〜茅ヶ岳山頂(14時30分)〜コル(15時30分)〜茅ヶ岳登山口(16時30分)

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