一昨日は早朝の雨に挫かれて、前夜の内に奥秩父の山に入っているはずのキノコ狩りの仲間との合流を早々と諦めて、ウダウダと空模様を窺う内、矢も盾も堪らず、愛車に飛び乗って奧多摩を目指していました。その日は大丹波川の河畔でキャンプ、翌早朝から多摩川源流の笠取山麓に潜り込んできのこハンティングを楽しんだ後、行き掛けの駄賃とついでに?結婚記念日を祝して黒川鶏冠山(1710m)に登ってきました。
戦国の武将、武田信玄の隆盛を支えた黒川金山を懐に抱いた歴史の山・鶏冠山。鶏冠の名に相応しく山頂は二つの岩峰からなり、周囲は紅葉の始まった深い谷に切れ込んでいます。残念ながら富士山は望めませんでしたが、大菩薩嶺、雲取山、笠取山を指呼の間に眺め、眼下を流れる大丹波川や泉水谷に残る伝説を思い起こし、戦国時代の歴史に思いを馳せてきました。