高崎市教育委員会主催の「箕輪城シンポジウム」に行ってきました。定員700人のホールがほぼ満員の大盛況。
昨日は「箕輪城語り部ボランティア」による現地見学会も開催され、こちらは約300人が参加。
市民の関心の高さが窺われる。
長野氏が築き、武田、北条、井伊と主が変わるごとに改修を重ね、いわば戦国期の城郭の集大成となった箕輪城。
しかし井伊直政の高崎への移転に伴って廃城となったため、土塁は崩され空堀は埋め立てられるなど城割りされた。
それでも今に残る迷路のような空堀の巨大さは圧倒的だ。
何度訪れても箕輪城跡は写真に収まらない。これが箕輪城だ!というカットが撮れない。
スケールの大きさに加えて杉木立が邪魔をする。
しかし、もしかしたら杉林こそが箕輪城跡の「らしさ」かも。
今回のシンポジウムは箕輪城址の史跡公園化へのプロセスの一環のようだが、
他の城址公園にありがちな遊具や場違いな公園施設だけは願い下げにしてもらいたもの。
空堀の中に生い茂る杉を伐採するだけでも十分。