山腹に城跡があって山頂には狼煙台があり、360度の大展望が得られる山ということで、かねて気になっていた霧訪山に登ってきました。
かっとり城跡の標識がなければうっかりと見過ごしてしまいそうな小さな砦跡が確かにありました。主郭部分を送電線の土台として占拠されてはいますが、
背後の堀切や竪堀、段郭の切岸など遺構らしき痕跡が嫁すかに窺えます。
山頂は確かに360度の大展望ですが、霧訪山の名の通り狼煙は気象に左右されやすいと想像され、果たし狼煙台としての実用性があったのかどうか疑問ではあります。
とは言え、雲に遮られたものの眺望の良さは評判通りで、北アルプスや八ヶ岳が雪化粧した頃に再度訪れたいと思いました。