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安曇野市 岩洲公園

「歩いて楽しいまちづくりプロジェクト」のメンバーで潮沢の岩洲公園のルートハンティングをしました。 所々に散在する廃屋や打ち捨てられた畑や竹林を眺めながら、およそ50年ぶりに訪れるという地元の方の思い出をお聞きしながらの踏査行。
戦国時代、潮沢川を境に北は仁科系の日岐丸山氏、南は東信から進出してきた海野氏系の会田氏がそれぞれ尾根上に山城を築いて対峙していた。 岩洲公園の尾根上にも高松薬師城や猿ヶ城が築かれて南方の会田氏に備えていた。また、尾根筋は善光寺道でもあり山城は街道筋を見張る役割もあった。 それぞれの城に拠って潮沢川を境に対峙しながらも、住民同志は同じ潮神明宮の氏子だったということもあって至って友好的だったようで、 これといった戦乱は無かったらしい。
また、潮沢の奥には平家の落人部落もあったり、紅葉鬼神の伝説も伝わっていて、興味が尽きないエリアだ。
それにしても「公園」という名称はいつどのような経緯で付けられたのだろう。 「公園」と呼ぶことで「里山」の持つ魅力が大きく減衰してしまうと思うのは自分だけだろうか?
ともあれ、魅力いっぱいの里山歩きでした。

池桜接吻道祖神 廃屋
まずは潮沢池桜の接吻道祖神から高登屋山の尾根筋への踏み跡を探す。散在する廃屋への道が紛らわしい。

岩洲公園 岩洲公園
高登屋山の御社、こんな山の中に御社が築かれていたことに驚く。潮沢は山の上から開拓されたという。

岩洲公園の紅葉 岩洲公園への尾根道
かやの峠の分岐点を左折して岩洲公園への尾根道を行く。ここはかっての善光寺。

岩洲公園の紅葉 鹿島槍遠望
岩洲公園の稜線から眺める鹿島鑓ヶ岳と潮沢方面の里山

岩洲公園 岩洲公園 盗人岩
潮沢は江戸時代から明治にかけて生坂煙草の産地。煙草が専売制となった時、岩場の洞窟が密造場にされたとか。

岩洲公園 岩洲公園蛇岩
戦国時代に敵に追いつめられた姫君が身を投げたといわれる烏帽子岩。蛇岩に残る伝説も。

2014年11月26日

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