木々が葉を落とし下草が枯れた頃を見計らって信州の山城を攻めようと思っていたが、
なんだかんだと忙しく、気が付いたら里山もいつのまにか薄化粧。陽だまりのある山城を捜して、
松本の桐原城跡に行ってきた。
武田信玄の軍勢が迫ってくる目前に自落したという桐原城。
石積みを多用した思いのほか堅固な城構えに感嘆。戦わずして落ちたのがなんともモッタイナイ!?
桐原城址
三郭の虎口
竪 堀
副郭の虎口 本郭の石積み
2013年12月24日
長野県史跡小笠原氏城跡 桐原城跡
長野県史跡小笠原氏城跡は、信濃守護小笠原氏の本拠地である林大城をはじめ、林小城、植原城、山家城、桐原城の5城を指します。
その特徴は、まず規模が大きく、林大城以外の城は主郭背後に土塁を巡らせ、石積みを用いて高い切岸を構築しているところにあります。
なかでも、桐原城は石積みを多用して、堅固な守りを見せています。桐原城は、江戸時代に描かれた絵図を伝えています。
その「桐原城古図」(松本市立博物館蔵)にもはっきりと石積みが描かれています。
大手口には、桐原氏の菩提寺の蓮法寺跡があり、東の搦手側には10世紀末の木造十一面千手観音立像(長野県宝)を本尊とする古代寺院、海岸寺跡があります。
城主の桐原氏は、後院領の桐原牧を支配した在地領主の末裔と考えられます。桐原城の海岸寺沢を隔てた東の峰には、霜降城跡が遺っています。
製作 桐原城跡愛護会