長峰山は安曇野の北アルプスの展望台として)最も人気のある山だが、登山ルートが幾つもあるわけではない。
山頂まで車でいくことだってできる。
ご近所の山好きの農家の方の話では、昔は裏山からのルートもあったといい、馬で登ったこともあるとか。
そのルートを復活できれば思い立った時に気軽に登ることができそうだということで、酒飲み話をしたところ
親しくお付き合い頂いている二組のご夫婦ともども、登山道を開拓することになった。
中腹にある大山石尊社までは山城の堀底道のような落ち葉の降り積もったつづら折りの山道。
地元では「あらし」と言って材木や薪炭を運び降ろした道だとか。しかし戦国惚けの頭には竪堀と横堀、土塁を組み合わせた堀底道としか思えない。
さしずめ石尊社がある開けた辺りは番小屋が存在した場所か?
石尊社から直登すれば林道のガードレールに突きあたり、その舗装された林道を歩けば山頂に至るはずだが、それでは面白くない。
できれば谷を挟んだ尾根筋にある長峰荘コースに繋げたいのだ。
尾根を右に巻く仙道を暫く進むと藪に突きあたるが、微かに獣道が続いているので、
藪漕ぎをしながら前進すると、僅か50mほどで正規の登山道に到達できた。
下方には仙道らしき地形も発見、かってこの付近に石尊社ルートの登山道があったことは確かなようだ。