右肺にスリガラス状の影が見つかったのは、人間ドックでのレントゲン検査を受けてのCTスキャン。
要注意だった左肺は異常でなく、レントゲンでは写っていなかった右肺に直径約20ミリの白い影が見つかった。
3ヶ月後に再検ということで再度CT検査。結果、大きくも小さくもならず、薄くも濃くもならないということで、肺腺ガンを疑われ切除を勧められた。
切除してもリハビリによって術前程度には回復可能で、山歩きもできるとか。
しかし、「患者よガンと闘うな」の著者・近藤誠医師が言うところの「がんもどき」ではないか、だとすれば放置すべきではないか?
切除によって逆に身体に不具合ばかりを呼び込むのではないか?などなど、逡巡するばかり。
その後PETをやり、セカンドオピニオンも受けたりしたが決断できなかった。
そんな時、会社の先輩が肺がんの手術をしたことを思い出し、早速電話で相談、背中を押してもらう形でやっと手術を受けることを決意した。
入院は4月1日、翌日手術と、あっけなく事は進んで5日には退院と、4泊5日の病院生活。
苦しくて辛かったのは術後の36時間。すぐに歩けるようになった。しかし全身麻酔の手術なんて二度とご免だ。
(実は二度目だが)
辛うじて安曇野の春に間に合ったが、病室から眺める北アルプスのなんと恨めしかったことか。
1ヶ月後に70%、3か月で術前レベルまで回復と聞かされているが、再びあの頂きに立てるのやら。