安曇野カントリー倶楽部に向かう途中の沢を渡るカーブの手前に入口の標識がある。
車は入口手前約100m程の所にある駐車スペースに停められる。
晩秋というのに城址入口は鬱蒼と茂った木々に覆われた薄暗い階段で、
時期が夏だったらさらに不気味で入るのに躊躇するだろう。
沢に落ち込む急斜面に取り付けられた細い山道を進む。
右手斜面はもしかしたら郭の塁壁かもしれないなと、
想像するまでもなくあっけなく城跡に到着、入口から僅か3〜4分。
三段の郭からなる連郭式の山城だが拍子抜けするほど小規模。
東西が10〜15m、南北50mといったところ。
本郭と二の郭との段差は約2mで石積みが施されており、一部が露出している。
二の郭と三の郭の段差は約3m。
本郭の背後の平坦地に
錆び果てた機械部品や廃材やらが打ち捨てられていた。
その平坦地の上部は本郭に覆いかぶさるような山なので、
そこから投げ捨てたのかもしれない。
攻撃を受けたらひとたまりもない場所に築城するはずもないので、
堀切のような防御施設があったが、
なんらかの原因があって埋め立てられてしまったのかもしれない。
最上段の本郭に3年前に設置された説明看板があった。
金属製の立派な看板だが汚れていて縄張り図が見られない。
持ち合わせのドリンクと紙でゴシゴシ磨いてカメラに収めた。