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箱 田 城 址

利根川を渡る坂東橋の袂付近に箱田城址があることは知っていた。 日帰り温泉もあって展望も良いとのことで、 たまたま付近を通りかかったので立ち寄ってみた。
城跡には温泉施設や天守閣を模した割烹旅館が建てられていて、 立入禁止のエリアがあるので遺構の全容は確認しようもないが、 利根川や街道筋を監視する役割を持った砦の雰囲気をよく残している。
「塵除け」と看板に標記された場所があったので周辺部を暫し検分したが意味不明、 縄張り図にも疑問を感じたので、機会があったら宿泊がてら調べてみようと思った。 温泉に浸かって利根川を眺めながら戦国の歴史に思いを馳せるのも一興ではある。

箱田城跡の温泉割烹旅館 箱田城本郭土塁

2010年8月16日


渋川市指定史跡 箱田城跡(現地説明看板)

箱田城縄張り図

この城は戦国時代、上野国の守護代白井長尾氏の出城として、箱田地衆によって築かれたと考えられる。
城の形式は丘城で、長袖140m、横幅75mと西北ー東南にやや長い。
山頂を内郭としてその周囲に土居、土居の外側に壕、更にその外側に土を盛った高土居となっている。 城の東北に追手虎口、南西に搦手虎口が開き、両虎口ともに内桝形様の構造をもっている。
搦手の内側には武者屯、北角には櫓台址があり、中世末期城郭の築城法がわかる好遺構である。


昭和47年12月7日指定    渋川市教育委員会

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