安曇野風来亭 道楽日誌 操業日誌 戦国山城散歩 キノコ図鑑 小平漁協書籍部 自己紹介

小平漁協の通勤娯楽

2000.5.25

会津の桃源郷で爆釣!!!
 私のフライの師匠の安達太良山麓の「大」さんが主宰する”福島・山葵オフ’17”は今回も新しい出会いや、 懐かしい再会があってネットワーキングの醍醐味を満喫させてくれました。 ルアーの師匠である山形のルアー仙人ことK++さんは尺岩魚を眼前で7本も釣り上げる妙技を披露してくれたし、 かく言う私も、恥ずかしながら餌釣りでイワナとヤマメの交互の入れ食いを楽しんだことでありました。


さて、釣り人がこぞってフィールドに出かけてしまう今日この頃ですので、 当然のことながらハウツー本以外の釣り本は発刊されるはずもないのですが、 何故かその裏を読むかのように刊行されたのがこの本。

「日曜釣師の清流閑談」

  小田 淳 夢工房 1800円 2000.5.10

  著者の小田淳氏は鮎釣りや渓流釣りをモチーフにした数多くの作品で知られる小説家で、 会社勤めの傍らコツコツと綴り上げた釣り小説は時代物あり現代物ありで、簡明な文章の中に釣りの醍醐味が滲み 出ている。
 おそらく著者は日本の高度成長期に大会社のサラリーマンとして最も良き時代を謳歌したものらしく、 このエッセイ集にも他の小説にもあの時代のある種の伸びやかさが色濃く反映しているようだ。 時代の厳しさに怯えながら半ば自棄で竿を出す私とは大違いだ(^-^;
  日曜作家、日曜釣り師を自称する著者が折りにふれて書き綴ったエッセイ集。 懐かしき良き時代への「挽歌」と、言えなくもない。

通勤娯楽 :「小田 淳」特集