先週末、時間切れで登頂を断念した「御坂黒岳」に再挑戦してきました。
新道峠から破風山を経て御坂黒岳に至る雪の尾根道からは富士山を美しく眺めることができました。
もっとも、富士を眺めるたびに「私は登ったんだよねあの頂上に」とのたまう妻の口癖には毎度のことながら閉口します。
私は富士山には登ったことがないし、若い頃のは別として、登った山の数もちょっぴり少ないからです。
婦唱夫随で始まった山歩き、いまではむしろ私がはまってます。
「 イワナの昼下がり」 西山 徹
毎日新聞社 1999年 9月30日 釣りを仕事とする筆者が奥さんを釣りに誘い込む話が面白い。
「自分が面白いものは、他人だって絶対に面白い」と確信し、「ましてや女房も子供も身内なのであるからして、
ボクが釣りを教えてやれば絶対にうまくなる。」と、釣りの楽しみを家族で共有すべく、奥さんと子供を釣りへと誘う。
しかし最初のうちはともかく、次第に敬遠されていることに筆者は気がつく。原因は「一生懸命釣らせてあげよう」
とする釣り師特有の「せっかち」と「おせっかい」にあった。
結局、筆者の奥さんが釣りを自分から進んでやるようになったのは子育てを終えた頃からで、
多摩川の鯉をフライフィッシングで釣ってからだという。以後、奥さんも一緒に釣りを楽しんでいるそうだ。
他に、台湾でのニジマス釣り、ユーゴスラビアでのグレイリング、ブラウントラウト、マーブルトラウト釣り、
カムチャッカでの大イワナ釣りなどが紹介されてはいるが、この本の特色はなんといっても「
家族で釣りを」と奥さんや子供を誘い込み、紆余曲折はあったものの、ついには奥さんを立派な釣り師に育ててしまった
微笑ましさにある。
私もなんとか女房を釣りの楽しみに引きずり込もうとかねて考えているんですが、
敵もさるもの、「沢登りも面白いよ〜」とかなんとか言っても乗ってきません。
家族で釣りを楽しみたい方、
必読の書(^−^)
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