釣りだ山歩きだ、
山菜だきのこ苅りだなどと、
山荒しみたいなことをやっているせめてもの償い?に、先週末は飯能市のユガテの森で行われた植樹祭に行ってきました。
「植樹祭」というから一人一本ぐらいも植えればいい所謂「お手植え」の要領かと思ってましたが、
額に汗して3〜40本も植えることになってしまいました。「ほとんど強制労働だ!」
などと軟弱な町の人々から叫び声が上がっていました(^-^)
いまだに身体のあちこちが痛みます。
そう言えば、川魚も海の魚も山林によって育まれているとして、漁協が植林をして話題になったことがありましたね。
植林した場所は飯能市の外れにある美林れ囲まれ梅の花咲く桃源郷のような山里でした。
自分で植えた木が無事に育つかどうか、時々は訪れてみたいと思ってます。タラの木の林もあったし(^-^;
東京住まいがこれまで住んだ何処よりも永くなった今、改めて自分の故郷は?心のふるさとは何処?などと、
いまさら自問自答するのは気恥ずかしいものがありますね。でも、マンガ「釣りキチ三平」で知られる矢口高雄氏は
「釣りは心のふるさとだ」と、雪深い奥羽山脈の山ひだに抱かれた桃源郷のような故郷を、釣りや魚を介して偲びます。
矢口高雄 「釣りキチ旅日記」 講談社文庫
1986.8.15
著者と魚との初めての出会いは家の前を流れる清流に棲むカジカ。そしてマタギから手ほどきを受けて初めて釣った魚は
エゾウグイだとか。病床の母親に食べさせた60センチオーバーのニジマス、鯉の泥棒釣り、野ぐるみの毒流しなど、
子供時代の思いでに始まり、銀行マン時代の鮎狂いのあれこれ、漫画家になってからはハワイでのブルーマーリン、
カナダのキングサーモン、はたまた有明海のムツゴロウ、釧路湿原のイトウ、四万十川のアカメ釣りと、
著者の釣欲は止まることを知らない。それぞれに詩情豊かなイラストが挿入されていて、
読者は夢見心地の桃源郷に心遊ばせることになる。
今回のキーワードは「桃源郷」でした。
文庫本としては他に
「釣りキチ三平 中国を行く」 | 講談社文庫 | 1987.10.15 |
「ボクの学校は山と川」 | 講談社文庫 | 1993.10.15 |
「釣りバカたち」
1〜3 | 双葉文庫 | 1996 |
「矢口 高雄」についてはこちらへ
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