今年はとうとう一度も海釣りに行くことなく終わってしまった。大掃除のついでにフィッシングBOXの中味も整理。
ここ10年ほども使用していないリールやら浮木やら仕掛けやらをひとつひとつ引っ張り出しては眺め、
保管用のボックスに戻すか、バッカンに入れるか、それともベストに忍ばせておくか思案投げ首。
この正月休みのうちに一度くらいは海に出かけてみようという気持ちがどこかにあって、
しかも狙う獲物を何にするかで道具の組み合わせも変わってくるから、迷い始めたら止めどもない。
結局は最大公約数的な道具揃えになって元の入れ物に収まることになり、そのまま1年が過ぎてしまうことになる。
海釣りに行かなくなってからというもの旨い魚にありついていない。いや、魚の味が判らなくなったのかもしれない。
築地あたりで食べる魚よりも、かって自分で釣り上げたアジ、サバ、アイナメ、ウマヅラ、ソーダ、
ムロアジなどの雑魚の方がよっぽど旨かったとの記憶が舌に残っているのだ。
私の釣りは結局は食欲の釣りだったと、今なら言える(^-^; クロダイだメジナだのと釣技釣趣にこだわって追いかけ廻したけど
、実際にはその周辺にいて手軽に釣れる旨い雑魚にありついてけっこう満足していたのだ。
さて、「ブランド魚」の本のタイトルにやや出版社の商売っ気が漂うが、
流石は「漁師の食べ方」で知られる食の達人、高級魚各々に産地、漁法、料理法に旨さの秘密があると説き明かしてくれる。
枕崎のカツオ、佐賀関のサバ、城下カレイ、上関のフグ、加太ぼマダイ、氷見のブリ、相馬のドンコなどなど。
ブランド魚が旨いか、それとも雑魚か?ブランド魚を食べたことが無いから私にゃ判断できない!
この本に対するに、かの頑固な釣り親爺、高橋治翁の「青魚下魚安魚讚歌」(朝日文庫)がある。ご参考までに。
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