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小平漁協の通勤娯楽

忘れた頃にお届けする「通勤娯楽」、 読んで心に残った釣り本をご紹介しましょう。



戦時中に食糧増産のために中国から移植された巨大魚が利根川水系で自然繁殖していることは知られてはいるが、 それだけをターゲットにした釣り人たちがいるとは想像だにしなかった。

「新・淡水大魚釣り トーキョーアオウオ生活」

茂木 薫   つり人社   2002.10.31   1800円
「私にとって、揚子江を悠々と泳ぐ彼らの従兄弟たちに想いを馳せ、アタリを待つのは、たまらなく甘美な時間。 だからこそ、待てるのだ。1尾の大魚がととえようもない心の高揚と余韻を私に与えてくれる。 私にとって彼らは単なる獲物ではない、人と自然による奇跡に対する畏敬の念、 そうした心の状態を味わわせてくれる生き物なのだ。」

 ソウギョ、ハクレン、 コクレンとともに中国四大家魚と言われるアオウオ。 50キロ、160センチオーバーの巨大魚が都内を流れる江戸川に棲むという。 それだ けでも驚愕ものなのに著者は何度も150センチオーバーの巨大魚を釣り上げている。 本書は一見するとマニュアル風だが、巨大魚釣りの技術開発物語となっていて読み応えがある。

   著者のHP 「青魚倶楽部」 http://www.aouo.com/


「そして川は流れ続ける-1」

{エッセイと釣行記} フライの雑誌社 2002.6.25 1800円

 季刊「フライの雑誌」創刊号から第5号(1987-1988)までに掲載されたエッセイと釣行 記をまとめたもの。 現在ほどフライ人口が多くなかった頃のフライフィッシング。続刊が待たれる。
  キャッチ&リリースに別の視点を与える牧田肇氏の「残酷教育」の一文は必読。