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小平漁協のフォト日誌

離島の釣り<三宅島>

1991年11月16日(土)(三宅島1日目)
 場 所 三宅島 伊ケ谷港 前の浜 湯の浜港
 仕掛け  磯竿2号、道糸4号、ハリス2号 フカセ&ルアー 
     磯竿4号、道糸8号、ハリス4号 カゴ釣り
 エ サ オキアミ
 釣 果 メジナ23〜25センチ 10枚 イスズミ 多数 
      ムロアジ 少々 エソ30センチ 1尾    
 釣り宿を転がしての釣行に慣れてしまうと、離島の釣りはイヤハヤ難行苦行です。まずは着替えや釣具を宅急便で会社に送り (島に送ってもいいけど天候によっては中止もあるので)竿その他は満員電車に揺られてあちこちこずかれながら四苦八苦。 待ち合わせ時間ギリギリまで仕事をやっつけて、背広から釣り姿に着替え、ハナキンで賑わう銀座でタクシーを拾う。 日の出桟橋には、この日のために会社を休んだTさんと早々と早退したNさんがすでにお待ちかね。
 それにしても釣り人の傍若無人かつなんとダサイおっさん軍団か、それに較べダイバーたちのなんと若々しい姿よ。でも我がナリ見ればすっかり周囲に溶け込んでビール片手に乗船開始を待っている、う〜ん、マ、いいか〜!
 まだ夜が残る港には「広丸」のご主人が出迎えに来てくれた。前回、板さんと朝飯だけ食べて泣く泣くUターンしたいわく因縁つきの宿だけど、かの関西の底物師PPMさんが「イシトト釣るまで帰らにゃ〜い」と連泊を重ね、ついに獲物を手中にした実績のある宿でもある。前々日から入っている仲間を叩き起こし、状況を糾しながら慌ただしく朝食。前日カンパチ、メジナの釣果を見たという伊ケ谷港に向かう。
 港の堤防というのは釣趣がイマイチだが、とりあえず姿は見ておきたいスケベ心。港には既に地元の釣り人が3〜4人、ムロアジ狙いのサビキ釣りだ。背がけにしてカンパチを狙う人も。澄み切った海中を覗くと、ムロアジ釣りのアミコマセに40センチクラスのメジナが5〜6尾回遊中。はやる気持ちを押さえてフカセ仕掛けで第一投。で、あっけないほどスグにアタリ。でも、上がってきたのは手の平のメジナ。 以後、23〜25センチ位のメジナが、同サイズのイスズミ混じりで飽きない程度に浮子を消し込んでくれる。 釣友たちはといえば、これまたメジナを釣ったり、ダツを上げたり、ムロアジと遊んでムーチングを試みたりで大忙し。 私はといえばメジナに飽きてルアーを試み、30センチのエソを相手に大格闘。そのうち小雨が降ってきて打ち止め。 いったん宿に戻って昼食をとり、本日引き上げる先着の二人組を送り出してからどしゃぶりの雨の中を前の浜に向かい、午後の部を再開。

 前の浜は砂浜の中に一部岩礁が露出しているポイント。適度な波っ気があり、サラシもまあまあ。釣りはこれでなくっちゃ!ひとりほくそ笑むが、これがまるでダメ。雨がさらに強くなってスッカリ戦意喪失。二人のオジサンたちはさすがに年季が入っています、ドシャブリの雨にも負けずカゴの投入を繰り返している。一方こちらはウトウト惰眠をむさぼる。雨が小降りになって釣り場に戻ると、さすがに三宅島通い10数年のNさん、34〜5センチのオナガを2尾、しっかりキープ。
 お次ぎは湯の浜港に移動、釣瓶落としの秋の暮れ、スグに辺りは暗やみが忍びより灯台の明かりでハリスを結び、カゴ仕掛けにオキアミをつける心もとなさ。ここでは、3人ともシッカリとボ**ズ。
夜は宿のご主人と駆け付けてくれたNさんの友人のKさんをまじえ小宴会。思い出話に花が咲きます。

 11月17日(日)(三宅島2日目) 

 日 時 11月17日(日)6時〜9時
 場 所 三宅島 赤場暁(あかばっきょう)                
 仕掛け 磯竿2号、道糸4号、ハリス2号 フカセ     
 エ サ オキアミ
 釣 果 メジナ23〜25センチ 2枚 カッポレ 同サイズ 5枚        

 Nさんの三宅島での友人Kさんの早朝のお迎えに恐縮しながら、空模様を気にしながら、私のたっての願いで名場所の赤場暁に向かう。ここは昭和15年と37年の噴火でできた溶岩原の先端部の磯。車から多少歩くものの、いかにも「ミヤケのイソ〜ッ」という感じの磯だ。他に釣り人は居ず、景色は最高!これでオナガでも一発来れば言うことナッシング!
 だが時折浮子を消し込むのはカッポレのこどもばっかし!先輩達のカゴ仕掛けにはとんとアタリの気配さえない。でも、黙々と投入を繰り返している、脱帽!朝食の時間が迫って納竿。心は残るが今日の船で独り帰らなければならない。
 阿古港まで送ってくれたKさん、「荷物になるけど持ってけ」と言って渡してくれた細長いトロ箱。カツオが一本入っているとかで感謝感激、恐縮至極。このKさん、お役人なれどレッキとした漁協の組合員、船も持っている。 先輩の釣りキチおじさん約2名を島に残し、再会を誓ってすとれちあ丸の人となる。
  船の中がさあ大変、真光教?の手かざし実演があったり、関東**会の現ナマおいちょかぶ賭場ご開帳があったりで、 退屈することなく船旅を楽しめました。

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