「りんごなら三水」と聞いた。
行きがけの駄賃に鼻見城山を訪れんものと、早速車を走らせて旧三水村へ。
しかし登山口が分からないのでカーナビに表示される鼻見城山の周囲の道路を迷走。
人気の無い集落で漸く出会った人に登山口を尋ねた。
ついでに三水の林檎を求めたいのだがと言うと、自分の家で林檎も栽培しているとか。
帰りに立ち寄ることにしてひとまず鼻見城山を目指す。教えられた林道を車で登りつめるとあっけなく鼻見城直下の駐車場。
落ち葉が敷き詰められた道を5分も歩くと山頂にある本郭。
村上義清に与して武田信玄と争った芋川氏が構築した城といわれ、本郭からの眺めは信州自然百選にも選ばれた絶景とか。
残念ながらこの日は雲のため展望が得られなかった。
帰途、先ほど道を教えていただいた人に電話をして迎えに来ていただく。
私はカントリーベンツの助手席に、妻は是非乗ってみたいというので荷台に乗せてもらう。
まずは2年がかりで自力で建てたという幼稚園 を拝見させていただく。
建物ばかりか遊具やおもちゃまで手作りだというので二度びっくり。
これ以上は望めそうにない自然環境の中での
しっかりとした考え方で幼児教育を実践しておられることに感銘。
たまたま誕生日のカミさんのためにガラス細工のペンダントまで戴いてしまった。
さらに林檎を作っているという実家に案内され、美味しい漬物や煮豆までご馳走になってしまった。
たった一箱の林檎を買い求めに行っただけなのに思わぬ歓待を受けてしまい、
妻の誕生記念としては最良の日になりました。
ついでながら、最近疑問に思っていたことを尋ねてみました。
晩秋の信濃路を走っていると、収穫の終わった林檎の木に、
まるで申し合わせたようにポツンポツンと赤い実が残っています。
自然の恵みに感謝して小鳥の為に残してあるのかな?
などと勝手に想像していました。
早速疑問をぶつけてみると、
「葉っぱに隠れていた為のただの採り忘れで、
葉が落ちたので見えるようになっただけ、
一個や二個のために脚立を立てるのも面倒なので放ってある」
とのこと。
これは、聞かない方が良かったかな(^−^;