善光寺の裏手にあって山頂に何故か天守閣が立つ大峰山。戦国時代には上杉方の山城があった。
その中腹にあるのが謙信物見岩。川中島合戦の折に謙信が戦場を見渡した場所だとか。
土日とも所用があって遠出は無理なので、かねてから気になっていたこの場所に軽い散歩ということで行ってきました。
七五三で賑わう善光寺の裏山にある霊山寺が登山口。寺の裏手には「川中島合戦勇士の首塚」があるというので早速見学。
盛土の塚にあった看板には「霊山寺中興の祖義叶和尚の代にこの地を整地したところ、
首だけの白骨の化石がたくさん発掘され鑑定した結果、この大峰山一帯は川中島合戦の時上杉方陣地であり、
合戦で討ち取った武田方の武将の首を検分し論功定めを行った地であることがわかり、
戦士等の勇魂を慰めるためにここに塚を築いて白骨を納めたものです」とある。
アバウトな説明文だが、塚の周辺には関連する石碑や祠も祀られていて、それなりの説得力はある。
手を合わせてから墓地の中を歩いて山道に入る。
さすがに「熊出没注意」の看板こそ無いものの、深山然とした山道を落ち葉を踏みしめながら歩く。
雨上がりの空気が肌を刺す。
岩井堂観世音の洞窟のある岩壁を大きく迂回して赤松林の山道を登るとほどなく物見岩。
岩壁の上に巨岩が鎮座しているのが謙信物見岩らしい。
謙信が眺めただろう川中島や妻女山、武田方の山城だった旭山等、川中島合戦ゆかりの地が一望のもとにある。
残念ながら曇天のため遠くの山々は雲の中、機会があれば再度訪れて今度は大峰城まで登りつめてみたいものだ。
寺の駐車場脇にあるボケ予防地蔵に一礼して帰途に着いた。