長い樹林の道を抜けると這松帯。
尾根筋に踊りでたようだが霧に霞んで周囲には何も見えない。霧の中からブーンという発電機の低い唸りが聞こえてヒュッテの近いことを知る。
この登山道には標識らしい標識はほとんど無い。
蝶ヶ岳と常念岳への分岐点と、まめうち平の中間点、大滝山への分岐、そして、ようやくたどりついた小屋付近の標識だけ。
そういえば、驚くことに豊科駅から三股までの案内看板も無かった。辛うじて「須砂度」まで行くと三叉路に「三股」方面の小さな標識があったのみ。
マイカーでは来てもらいたくないのか。
この日は蝶ヶ岳ヒュッテで泊まる。私たちが最後のヒュッテ到着客となった。連休前とて宿泊客は少なく、20人前後の先客が既に食事中だった。
疲労困憊の私は食事が終わるとともにバタンキューだったが、女房は談話室であの岩崎元郎さんと遭遇、ちゃっかりツーショットに収まったとか。