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小平漁協のフォト日誌

神 流 川

神流川 神流川

 鮎釣りのホームグランドは年券を購入した秩父の荒川ということに一応決めてはいるが、ここ数年来あまりよい思いをさせてもらえていない。今日も今日とて荒川に釣行、ここしばらくの雨で増水した流れに立ち込んで、小一時間ほど竿を出してはみたけれど全く追いの気配がない。周囲の釣り人も同じ状況、高みの見物を決め込んでいる人数のほうが多いくらい。
 しからば初めて鮎釣りの手ほどきをしてもらった神流川ではどうか?初心に帰れ!ということで群馬県の神流川まで足をのばしてみた。しかし神流湖は黄色に淀み、勢いよく流れ込む川の水は白濁していて、なんとも心もとない。万場町まで遡って初めて鮎を釣った場所で竿を出す。午前中いっぱいあれこれと囮鮎を酷使して試みたものの追い気なく、缶ビールを飲み干してしばし車の中で午睡をむさぼる。
 ふと気がつくと、対岸の釣り人が竿をまげて下流に引きずられていく、そして覚束ない手付きながらダイレクトキャッチ!陽はすでに頭上高く、水も心なしか引いてきたようだ。もう寝ている場合ではない。痛々しく傷ついた囮にもうひとふんばりしてもらおう。周囲の釣り人の竿もポツポツと曲って、ようやく私にもアタリ。ブルブルっとなんとも頼りなげな前触れがあって下流に流されていく鮎。ゆっくりと矯めて抜きあげ玉網に納まったのは14cm程度の若鮎。それでも鮎は鮎、すぐに囮と取り替えて流れに放つ。すぐに一尾を追加。これ!囮交換で次々と釣れてくる、これが鮎釣りの醍醐味。イメージではいつもこの調子なのだが後が続かない。この日はもう一尾追加して合計三尾で納竿。いつになったら釣れるのでしょうかね。

 
1999.7.10

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