会社の仲間とかねてから懸案の「うどん&史跡巡りツアー」を挙行した。
今回の主要目的地は渋川市(子持村)の双林寺。
この寺の七不思議の一つに「底無し鏡井戸」というのがあって、「のぞいてみて顔が写らないと即刻死ぬ」という。
恐る恐る交替で覗いてみた。顔が写っていることを確認してホッとしている仲間の様子が面白い。
双林寺は「長尾景仲」が文安4年(1447)に開基した曹洞宗の古刹だ。
江戸時代には上野・越後・佐渡・信濃4カ国の曹洞宗の僧録所として末寺を支配していたとか。本堂の屋根瓦の葵の紋が誇らしげ。
現在は大寺の面影はないが、古色蒼然たる総門や山門からは謙信が学んだ林泉寺や景勝・兼続の雲洞庵に似た雰囲気が伝わってくる。
関東攻めに越山した謙信も訪れたであろうことは想像に難くないが、それを証すものはなさそうだ。
「双林寺の七不思議」は昔のアミューズメントパークといったところでご愛敬。
続いて双林寺を建立した長尾景仲の居城・白井城を訪れる。
景仲は関東管領山内上杉家の重臣として「上杉禅秀の乱」を初め「永享の乱」
「結城合戦」など戦国争乱の導入期に活躍し「東国無双の案者」と称された名将だとか。
その後の白井長尾氏は上杉ー武田ー北条と主をかえるが、
最後は豊臣方の前田利家・上杉景勝の北方軍の前に開城を余儀なくされている。
うどんはもちろん「日本三大うどん」とされる水沢うどん。
創業天正年間の始祖清水屋という店もあるが、味や評判云々ではなくて、
創業年を天正10年(1582)と明確にアピールしているということで元祖田丸屋を選んで腰の強いうどんに舌鼓を打った。
時代的には本能寺の変の年の創業だというが、根拠を知りたかったがパンフレットには説明がなかった。
次回は始祖で食してみよう。
他には長野業政の箕輪城と榛名湖を巡り、
高崎の蕎麦屋で乾杯と、
気ぜわしい師走の一日を目いっぱい楽しんだ物好きな4人組御一行様ではありました。