山歩きにするか、それともキノコ狩りか?
山歩きメインなら未知の山、キノコ狩りなら勝手知った玉原高原へ。
迷った挙句に、自宅の窓から毎日眺められ、気になっていた御荷鉾山に決定。
愛車のカーナビは今日もご機嫌斜めであらぬ方向に迷走させようとするが、
とりあえずは富岡ICから県道46号線を塩沢峠を目指して走る。
山道にさしかかるカーブで降りてきた軽乗用車といきなり接触しそうになってヒヤッとする。
舗装はされているがすれ違いもままならない狭い山道を対向車に出会わないことを祈りながら登る。
塩沢峠で御荷鉾スーパー林道に合流。さすがにスーパーがつく林道、道幅は46号線より広い。
まずは西御荷鉾山(1286m)の登山口を探す。林道から40分足らずで山頂に立てる安直な山歩き。
キノコ眼になって登るがキノコの気配も香りもしない。
二人組のキノコハンターが「何も無い」とボヤキながら降りてきた。
広い山頂には数組の登山客が寛いでいた。
浅間山や四阿山・谷川岳・上州武尊山・赤城山などの百名山をはじめとする上州の山々、
振り返れば雲取山や甲武信ヶ岳など奥多摩や奥秩父の山々が展望できる。
暫し山座同定を楽しんだ後林道まで戻る。
まだまだ歩き足りないが今更展望のきかない東御荷鉾山(1246m)に登ることは止めて、
富士山も遠望できるという赤久縄山(1522m)を目指す。
途中でオドケ山(1191m)の登山口を見かけたので行き掛けの駄賃にと入山。
木々の隙間から御荷鉾山を透かし見しながら約20分。
人気のない静かな雑木林に囲まれた山頂には小さな祠が二つ。
ふと見上げた木の幹に白く輝くコブシ大の塊があるのに気が付く。
近寄ってみて思わず声をあげてしまった。
幻のキノコとされるヤマブシタケだ。
ボケ予防に効くと言われるキノコ。
これですっかり満足、赤久縄山はどうでもよくなり、
次の機会に譲ることにして、ホクホク顔で帰途に着いた。