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小平漁協のフォト日誌

越後・鮫ヶ尾城址

鮫ヶ尾城

> いつだったか「ミラージェンヌ」という人種?が存在することを知った。桑原水菜の小説「炎の蜃気楼」の熱烈なファンのことだそうな。 小説の舞台となった寺社や史跡巡りをしている場違いな女性客を見かけたら、それが「ミラージェンヌ」なのだそうだ。「蜃気楼」=「ミラージュ」ということで、 彼女らの旅を「ミラージュ紀行」という。
BOOK OFFのコーナーの一角にシリーズが数十冊揃っているのを発見して3冊ほど購入したが、 その日の内に読みきったほどの面白さ。 翌週、そのコーナーを訪れて続きを購入しようと思ったが、既に全巻売り切れていた。
ミラージェンヌはいまだに増殖し続けているようだ。

山城の陣

現代に怨霊となって甦えった戦国武将を調伏して冥界へ送る使命を課せられ、 他人の体を奪いながら生き続けてきた者たちと怨霊たちとの闇戦国での戦いの物語。 全国の有名な神社仏閣・史跡を舞台にして、上杉景虎の生まれ変わりの主人公をはじめ、 歴史上の著名な人物が次々と登場してきて、 多分に奇想天外・荒唐無稽ではあるが意表を衝く展開がなんとも面白い。 日本一の美男とされた景虎がたどる悲劇的な運命が女性ファンを引き付けるのだろう。

本郭

この鮫ヶ尾城址はミラージェンヌの「聖地」ともいうべき場所なのだそうだ。
謙信公亡き後、景勝と跡目相続を争って破れ、 逃れてきた景虎の自刃の地が鮫ヶ尾城なのだ。
たまたま訪れたこの日、山城への登山口で地域起しの祭りが開催されていた。 来年のNHKの大河ドラマの「天地人」にあやかり、景虎終焉の地としてPRして誘客しようというもの。 30分ほどので登り詰めた本郭には祭りの賑わいをよそにミラージェンヌどころか人気もなく、 イベントののぼり旗がはためいているばかりだった。

2008年7月20日

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